2011年10月12日
カイワレとシンコと山口瞳
「九段下寿司政のシンコを食べないと、私の夏が終らない。」
山口瞳の言葉。
シンコといっても、お新香じゃなくコハダの幼魚の方。
それはともあれ、こんな言葉が言えるようなカッコいい大人になりたいもの。
旬の食材と料理とお気に入りのお店。いろいろなお店を遍路した上でたどりついた一店と季節を区切る一品。
いたってシンプルなことなんだけど、深い。
そんな言葉にあこがれて、シンコを食べたのが十数年前。
決まったお店はないけれど、夏の終わる季節には毎年欠かさずシンコを楽しみにしてきた。
しかし、今年はまだシンコを食べていないことに気付く。
そこで、先日、お鮨屋さんに行く機会があり注文するも、もうコハダの季節だと…。
コハダも大好きなので気を取り直していただく。旬のものは旨い。
ただ、この日一番のヒットはカイワレ大根の握り。
カイワレ大根を昆布〆にして握ったもの。
カイワレの苦味と昆布〆の風味、甘めのシャリが絶妙のコラボレーション。
シンコは逃したけど、新しい発見。
シンコは来年までおわずけ。
Posted by 小さな水曜日 at 21:25│Comments(0)
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